静かな会話

先日、外で仕事をした帰りのこと、時々食べに行くお店にお昼ご飯を食べに寄りました。
空いている席に座り注文を済ますと、隣りのお客さんが気にかかります。それは、手の動きだけの会話でした。
お店には音楽が流れて、私のもう片方の隣りの席では、ちょっと年配の女性二人組が声をあげて会話をしている。時々うるさいなと思う程の声をあげている。もう一方の席を本を読みながら時々気にかけて見てみると、手と顔の表情とで和やかに会話が進んでいる。不思議とその周りにだけ、きれいで澄んだ空気が流れていました。
手話とは雄弁だと時々思うのです。ずっと前に、「君の手がささやいている」というドラマを見た時に、ホームの両側で手話で会話をしているシーンがありました。ホームの両側だから、声で会話をする人は声を張り上げなければ相手に伝えることができません。しかし、手話の会話はその手の動きだけで、相手に伝えることができる。素敵だなと思いました。
そしてお昼ご飯の時の話に戻ると、その人たちの表情の豊かだこと。彼女たち3人はデザートを食べることにしてサンプルを見るために席を立とうとしたのですが、その時にすぐ隣りに座っていた私に触れそうになり、にっこり笑ってすみませんと手話で伝えてきました。私がいいえと返すと、ありがとうとまたにっこり笑うのです。その表情があまりにも豊かで、私も思わず微笑んでしまうほど。無表情と言われる人が多い中、すみませんとありがとうをこんなにも表情で伝えることができるなんてと思い、すがすがしい気分になりました。
年末で忙しい、しかも仕事と仕事の合間のお昼の時間は、心からほっと一息つけた貴重な時間になりました。




























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