2009.05.23

Story of ...

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東京国立博物館に、

 Story of... カルティエ クリエイションーめぐり逢う美の記憶

を観に行ってきた。5月31日までの開催なので、ギリギリ。土曜日の午前中、混んでいるかと思ったらそうでもなく、適度なスペースを保ちつつゆっくりと観ることができた。

カルティエのジュエリーメゾンとしての歴史の中で作られたジュエリーを、タイトルの通り物語仕立てで展開している。入り口からダイヤモンドがふんだんに使われたティアラやネックレス、ブローチなどが展示され、その美しさにため息をつくしかない。

マハラジャとの出会いで生まれた胸全体を覆うばかりのネックレス(今回展示のカタログ表紙)。

「王冠をかけた恋」のウィンザー公爵夫妻。公爵夫人が好んだパンサー、それをモチーフとしたパンテールシリーズ。

グレース・ケリーが婚儀で着けたブリリアント/バゲットカットダイヤモンド(計64カラット)のネックレス、そして、エンゲージメントリング。

エジプト、東洋、極東との出会いで生まれた、翡翠や白翡翠、マザーオブパール、ターコイズなどを使ったブローチやブレスレット、ネックレス。ヴァニティーケース、シガレットケースもゴージャスだった。

全ての宝石が、それぞれに生まれたストーリーを持っている。

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もっと知りたくて、もっとそれらの作品を見たくて、だからカタログを買った。3200円。厚さ2センチちかく、重い。。。全てカラーで宝石の写真と説明付き。おおいに読み甲斐あり。カタログというよりも、宝石の美術書だ。

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そして、このカルティエの展示は、表慶館で行われているのだが、ここで展示を見るのははじめて。入り口のモザイクとドームは撮っていいそうなので撮ってみた。明治末期の洋風建築とのことで、クラシックな雰囲気が今回のカルティエの宝石とよく合っていた。

見終わる頃にはため息もつきすぎて、美しいダイヤモンドのティアラやネックレスにも目が慣れて、ただただ気分上々。時々はこうした美しいものを見て、自分の中に美の栄養を与えてあげよう。

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2009.05.17

マティスを観に

久しぶりにブリジストン美術館に行ってきた。

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好きな画家のひとり、アンリ・マティスをフューチャーした展示が行われているので、観に行ったのだった。

 テーマ展示:マティスの時代ーフランスの野生と洗練 
 期間   :2009年4月21日〜7月5日

今年は、マティスの生誕140周年。展示は、石橋財団所蔵作品を中心に、マティス、その周辺で活動していたルオー、デュフィ、ブラック、その後のミロ、ホフマンなどの画家の絵で構成されている。

フォーヴィズム出現まで、フォーヴの仲間たち、マティスが描いた空間、色とカタチの4つのカテゴリに分けて、50点以上の作品が展示されている。

私はこの人が描く「窓」がある空間が好きだ。あいにく私が好きな「ヴァイオリンがある室内」は無かったが、装飾、壁、室内を描いたマティスらしい絵があり、その空間の広がりを味わった。

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ブリジストン美術館は素晴らしい美術館のひとつだと思う。短期展示であるにもかかわらず、上の画像のような、コンパクトだがしっかりした冊子を作っている。全14P。カラー写真、説明満載で、保存版だ。

しかも、この美術館には、他にも印象派の絵が多数ある。モネ、セザンヌ、コロー、ボナール、ピカソは常設。モネの「睡蓮の池」「黄昏、ヴェネチア」を見ているうちに、パリの美術館にいるような錯覚に襲われた。

上野の大規模博物館のように、混んでいないことも普段行くにはありがたい。800円でパリの美術館の雰囲気が味わえる。次は、7月11日からの「うみのいろ、うみのかたち」。モネ、シスレーなどの絵に会える。季節的にもちょうどよく、今から楽しみだ。

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2009.05.06

不思議で静謐で独特な

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ゴールデンウイークも今日でおしまい。お天気良くないしということで、松屋銀座に「ミヒャエル・ゾーヴァ展」を観に行ってきた。

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この人のこと、名前は知らなかったが、絵は不思議といろんなところで見た記憶があった。説明を読んで、「アメリ」に出ていたのかとか、ハードカバーの表紙になっているのかと、道理で記憶にあるわけだ、と腑に落ちた。

この展示は、松屋創業140周年記念と銘打つだけあり、展示の数も多く(130点とあった)、見応えのあるものだった。カード会員で無料で見られたから行ったのだけど、大変満足。

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見ているうちに考え込んでしまったり、ぷぷぷと笑っちゃったり、その独特で不思議な世界は他に類がない。そして、どの絵も「静謐」な空気を纏っている。おだやかで静かだ。風刺画にだってその背景には、静けさがある。

上は、アクセル・ハッケ著、ひとと動物たちのパートナー学について書かれた「キリンと暮らす、クジラと眠る」の中の挿絵のひとつ(ゾーヴァはこの人の本の挿絵を多く描いている)。このキリンの挿絵だけで、本が読みたくなった。キリンは、好きな動物なのね。

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他にも、「ちいさなちいさな王様」「エスターハージー王子の冒険」などからの挿絵が多数出展されている。上の「Their master's voice」は、白戸家のお父さん犬に変えてみたいぞ、などと考えてしまったり、想像、妄想ふくらみ、大変楽しく、そして、おしまいにはふんわりと優しい気持ちになった展示だった。

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2009.04.12

上野でお会いしましょう

よいお天気だった昨日の土曜日。<彼>に逢いに、上野に行ってきた。

<彼>とは、、、阿修羅像。

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上野の東京国立博物館で開催されている「国宝・阿修羅展」。興福寺創建1300年記念として、阿修羅像をはじめ、興福寺の八部衆像、十大弟子像(いづれも国宝)が東京に勢揃い。

特に、興福寺ではガラスケース越しに前からしか見ることができない国宝・阿修羅像が、この展示では、直に、さらに360度見ることができる。普段はちゃんと見ることができない、左右の2つの顔、腕の生え方、後ろ姿をじっくりと見ることができる。

暗めの部屋、弱めのスポットライトが当たった阿修羅は非常に美しかった。特に、向かって右のお顔の横顔。もともと私はこの右側のお顔が好きだったが、正面から阿修羅像を時計回りに見て行くと、後ろ姿からだんだんと見えてくる横顔、さらに見て行くと片側3本の腕の奥に見える、この右側のお顔の正面と正面のお顔の横顔のアングルが奥行きがあり本当に美しいと思った。

大混雑ということは知っていて、土曜日だから開館40分前に行ったにも関わらず、既に100名程の人が並んでいた。そして、スタート時には1000人くらいの列になっていた。館内も混んでおり、特に阿修羅像周りは幾重もの取り囲みで、なかなか最前列に行けなかった。しかし、この阿修羅像が見られてだけでも、行った甲斐があったというもの。存分に<彼>を見て、次は興福寺で再会することを誓い、場を後にしたのだった。

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さて、こちらは阿修羅像のフィギュアなのだが、かなりの人気らしい。なんでもフィギュア作りで有名な海洋堂が作っているとのこと。3000円近くするのに現在は品切れ状態。館内1階で発注分15000体の予約注文を受けているそうだが、公式ページによると4月半ばには予約終了の見込みとか。

見本品を見たところ、あの阿修羅像の迷いや戸惑いと言った微妙な感じはやはり表現されていなかった。もっとリアルならば。。。ま、フィギュアだから、いたしかたなし。

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<彼>と別れた後、東博の庭園を散策した。この庭園、春の桜と秋の紅葉の時季に特別開放される。

既に桜は盛りを過ぎた後だったが、散った桜の花びらが雪のようだった。ピンク色をしていたので、昨夜から今朝にかけて散った花びらであろう。陽射しと緑の木々、そして一面のピンクが美しかった。

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庭園の中には建物が配置されている。京都から移築した九条館。つややかなガラスの奥に見える、和紙の照明のはんなりとした灯り。ガラスに桜が映り、切り取ると絵画のようにも見える。

<彼>に逢い、お庭を散歩し、ちょっとした癒しの土曜日だった。

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2009.02.18

U-Tsu-Wa、小さくとも大きな宇宙

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東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT に、うつわ/U-Tsu-Wa を観に行ってきた。先日、「美の巨人」でルーシー・リィーの特集を見て、彼女が創った磁器の美しさに魅せられた。

安藤忠雄設計、21_21 DESIGN SIGHT には今まで行く機会が無く、今回がはじめて。彼らしい、コンクリート打ちっぱなしの直線を多用したアーキテクチャ。一方で壁面いっぱいのガラスが、コンクリートの冷たさの中にいっぱいの外光を取り込み、自然の明るさや温かさを加えていた。

展示は、ルーシー・リィーだけでなく、倒木や流木から器を制作するエルンスト・ガンペール、独特なフォルムを持つ炻器を制作するジェニファー・リーの3人の作品で構成されている。器を宇宙の星に見立てて、作品は3人の作家のそれぞれの生まれの星座を中心とした星の配列をもとに配置されている。面白い試みだが、作品とリストを照らし合わせるのに苦労した。

エルンスト・ガンペールの作品から見て行く。流木、倒木という、一度は命を失ったものから、器という新たな命を創り出す想像力は素晴らしい。各作品に、元となった木の名前が書かれていたが、中でもプラタナス。こんなにもやわらかい色の器を作り出せるのか、さらに清々しい匂いも気に入った。

ジェニファー・リーの作品を見て、何かのカタチに似ていると思っていた。そう、どんぐり。どんくりの頭の帽子を取った下の部分のカタチに似ている。ころんとしたかわいいカタチ。

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そして、ルーシー・リィー。彼女が創る磁器は、薄く、ゆらいでいる。倒れそうで倒れない微妙なカタチ。色も、ブルー、イエロー、そしてパープルなど鮮やかたっだりする。益子焼の厚手でどっしりとした陶器を使って育ってきた私にとって、古伊万里のような磁器の、洗練された薄さや色の鮮やかさには憧れがある。ルーシー・リィーの磁器への想いもそれに似ている。白い磁器のサラダボールがあった。こんもりとグリーンサラダを盛りつけてみたい思った。実用的であってこその器。1つくらい所有してみたいもの。

会場は、広い空間を贅沢に使い、器の宇宙、流れ落ちる水や水盤によるゆらぎ、みずみずしさを表現していたが、1つ不満が残る。遠目にしか作品を見られない。もっと近くで見たかった。

ルーシー・リィーの作品は、4月28日から新国立美術館の「ルーシー・リィ展」で、さらに多くの作品200点を見ることができるらしい。こちらでは、もっと間近での鑑賞を期待したい。

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2009.02.11

素晴らしき、国宝三井寺展

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東京ミッドタウン、サントリー美術館で、「国宝 三井寺展」(2月7日〜3月15日)を観てきた。

智証大師帰朝1150年、狩野光信没後100年を記念しての特別展。昨年末、「新日曜美術館」で東京巡回があることを知り、楽しみにしていた。

普段は見ることができない多くの秘仏をはじめとする展示の数々、そして、サントリー美術館の空間をうまく使った展開、満足のひとことだった。

木で彫られたどっしりとした千手観音菩薩立像、繊細な細工の秘仏・阿弥陀如来立像の前では、ありがたいという気持ちで、手を合わせて祈った。昨日までの、せかせかした余裕がない自分の心が洗われる。

そして、秘仏・如意輪観音菩薩坐像。このお方にお会いしたい、その気持ちだけでここに向かったようなもの。手を合わせ、ずっと見入ってしまった。優しげなお顔に、まどろむようなお姿。ずっと見ていたい、ずっと祈っていたい、そう思いながら、しばらく見ていた。いろんな角度から見てみたが、私は、もっとも優しげに見える、正面よりもやや左側から見るのが好み。記念にフォトを購入しようと思っていたが、そのどれにも実物の優しさが表現されておらず、今回はあきらめた。

また、素晴らしかったのは、狩野光信による障壁画の数々。サントリー美術館の空間を使った素晴らしい演出だった。4階の第1展示室から見て行き、階段で3階の第2展示室に降りる順路となっているが、その階段を降りる先に、狩野光信の黄金の障壁画がほの暗い空間に広がっている。明るい白木の木目調の空間が、光信の作品にこれほど合うとは。

展示の国宝、秘仏の数々を見て、三井寺の素晴らしさに感動した。さらに、桜の名所でもある。歌川広重が、近江八景・三井暁鐘にて、桜の春の情景の浮世絵とともに、

 思ふその 暁契る 初めぞと まづ聞く 三井の 入相の声

と詠っている。

琵琶湖近くの三井寺に行ってみたくなった。だって、桜好きの私、桜の名所と聞いたら行かないわけにはいかないでしょう(笑)。でも、今年は難しいかな。国宝は東京の後は、5月まで福岡に出張中みたいだし、来年にでも行ってみたい。

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2009.01.28

ピカソとモロー

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VIRONで朝食を食べた後、映画「Elegy」まで時間があったので、Bunkamura ザ・ミュージアムで「ピカソとクレー」を観てきた。

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展示は、マティス、シャガールにはじまり、キュビスムのピカソ、シュルレアリスムのマグリット、ミロ、そしてカンディンスキー、クレーと続いていた。「ピカソとクレー」とあるけれど、57点のうち、約半数がクレーだった。

印象に残ったのは、パウル・クレー。私は彼の作品をこれほど集中して観たことがなかった。そして、観ているうちに、大好きになってしまった。

ひとことで言うと、「なんかかわいい」。

それは、描かれた対象だったり、色だったり、構図だったり、シンボルだったり。。。

「ムッシュー・ペルレンシュヴァイン」
「頭と手と足と心がある」
「リズミカルな森のラクダ」(上の画像)
「宝物」

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画像は、「宝物」。

不思議なのだけれど、見ていると「なんかハッピー」な気分になる。

クレーは、バウハウス退職後、1931年からデュッセルドルフの美術学校の教授をしていたが、1933年にナチスによる迫害を受けスイスに亡命したというのに、絵にはそんな辛さを感じさせない。見る人をハッピーな気持ちにさせてしまうなんて、凄いな、と思う。

映画までの間の時間の有効活用という感じで見に行った展示だったけれど、見ていて気分は上々。行ってよかったと思えた展示だった。

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2009.01.05

ASHURA

昨日、東京国立博物館に行ったことを書きました。その時、これを引き換えてきました。

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阿修羅ファンクラブの会員バッジにございます。一見、なんてこったい、のごとくのポーズではありますが、ちゃんと阿修羅の6本の手を現しております。我ながら、なんとミーハーなのだろうと笑ってしまいます。。。

このバッジ、3月31日から東京国立博物館で催される、「国宝 阿修羅展」の特別前売券、阿修羅ファンクラブ会員特典券付きを購入すると交換できます。バッジ分、通常の前売券よりもお高いのですが、せっかくなので、こちらを購入した次第。

また、この券を購入すると、阿修羅ファンクラブの会員特別サイトにもログインできるようになります。阿修羅ファンクラブの会長は、みうらじゅん。よいでしょう?

ずっと前に、ブログで「彼に会いに興福寺」と書いたことがあります。友人はこの阿修羅像が大好きで、彼女は阿修羅像を呼ぶ時<彼>と言うので真似てみました。<彼>です。慕ってますな。。。阿修羅ファンクラブ入会資格有り。

私は、そうだな、阿修羅像は2番目。一番好きな仏像は、東大寺戒壇院の広目天様。(こちらのブログに、私が惚れるきっかけとなった入江泰吉氏の写真があるのでご覧ください。)悩みや不安を一喝してくれる鋭い眼光。広目天と向き合うには大きなパワーが必要。だから、向き合った後には、不思議と力が湧くんですね。一方、阿修羅像は、ひとことで言うと癒しをくれる。

話が逸れましたが、この3月の「国宝 阿修羅展」には、その友人と行ってきます。が、きっと、奈良・興福寺で見るよりも、人はいっぱいなのでしょうね。しかも、スタート時、上野は桜の時期。超混雑が予想され、いつ頃いけばいいのやら。

そして、ここのところ、奈良から東京に出張が多いですね。昨年同時期には、「薬師寺展」で、日光・月光菩薩様がそろってお出ましでした。東京出張はブームだったりするのでしょうか・・・。

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2009.01.04

心落ち着く空間

仏像を見るのが好きです。

お正月に、BShiで仏像関係の番組を再放送していたので見ていました。「東大寺 よみがえる仏の大宇宙」と「薬師寺~白鳳伽藍の一年~」の2本。2時間ずつ2本、計4時間は、見終わった時にさすがにお腹いっぱいでしたが、やはりNHKはいい番組を創る、と思いましたね。こうした番組は民放はできないでしょう。

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そして、本日、明日の仕事始めを迎えるにあたり、東京国立博物館の法隆寺宝物館で観音菩薩様たちにお会いしてきました。特別展が無い東博は人もまばらで静かです。そして、外国人率高し。法隆寺宝物館は、フラッシュを焚かなければ撮影OKとのこと。前回は確認しなかったので知りませんでした。なんて太っ腹。お言葉に甘えて、好きな空間を、そして、お慕い申し上げる観音菩薩立像様を撮らせていただきました。

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エントランスは外光をいっぱいに受け止める全面ガラス。本日はお天気もよく陽射しいっぱいでまぶしいくらい。

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そこから展示室は一転。暗く、目が慣れておらず全く中が見えません。しかし、暗さに目が慣れると、ほの暗い灯りに照らされたたくさんの観音菩薩様が出迎えてくれます。はじめてここを訪れた時には、この菩薩様たちを目にして、圧倒されるとともに不思議な安らぎを覚え、その居心地に良さに、一時間くらい過ごしてしまったと思います。私がこよなく愛する空間です。

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その中のお一人の観音菩薩様をお慕い申し上げております。確認したところ、第2室の展示替えは行わないとのことなので、迷わずに前回お会いしたガラスケースに向かい、そこで、心の中で手を合わせ、そしてずーっと見とれていました。華奢なお体に優しげなお顔。性別は無いそうですが、私は、華奢で女性的な観音様が好みのようです。

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この第2室は、身の丈50cmにも満たない小さな観音菩薩立像、観音立像などが何十体もガラスケースの中に収められていますが、ガラスとライティング効果で本当に美しい空間です。

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特別展が無い時の東博ははじめてでしたが、静かで思索するにはうってつけの場所です。

さぁ、明日から新たなスタート。いつまで心静かで過ごせるかわかりませんが、穏やかならぬ時は、またここに来ることにしましょう。

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2008.12.11

Andrew Wyeth Emotion and Creation

Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている、アンドリュー・ワイエスの絵を見てきました。

はじめてこの人の絵を見たのは、好きな作家・江國香織の「日のあたる白い壁」。

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その中で、「GROUNDHOG DAY(生燭節)」という絵が紹介されていました。黄色い壁紙とペンキがはげた白い窓枠、そして、食卓の上のごく普通の白い皿とカップという簡素な食器。窓の外には、野に放り出された桶や器具が見える。時間は、午後だろうか。。。

#ちなみに、この絵は出展されていません。

彼女は彼女の独特な表現で、アンドリュー・ワイエスの絵を、「昔持っていたくまのぬいぐるみ」と表現していた。その表現には?だけど、「ちょっとかなしい」気持ちを感じることは同意できる。儚くて、孤独で、そして、寂寥感が漂っていて。。。

同時に、妙なリアリティを感じずにはいられない。人も、風景も、妙にリアルで、一瞬、写真か?と思ってしまうほど。鉛筆だけで書いた、「トムと孫娘」という絵。落窪んだ老人の目に、人の目の輝きを見たような気がした。

そして、この人は、時間の中の一瞬を切り取るのがうまい。ぴたりとした絵の中に、そこにするはずの音、吹いているであろう強い風の音、飛び去ったジェット機の音を感じました。

彼の絵は、私にとって、いかにもアメリカ的。空間の広がりや空気感、色、そして、描かれる人の堅実さ、力強さがアメリカなのです。

BunkamuraのBook Shop、ワイエスの本が置かれていたので、ぱらぱらとめくってみました。その中の一冊の表紙の後ろに、どこかで見た記憶がある絵がありました。風にはためく白いカーテンに、海辺と思われる家の部屋。ベッドの上で窓の外を見つめる、白い服を着た年老いた女性。好きなアメリカの作家、メイ・サートンの詩の表紙かと思ったのですが違っていました。本ではなかったか?どこかで見たはずなのに、思いだせない。。。

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