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2010.05.29

美しい器たち

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国立新美術館で開催されている「ルーシー・リー展」に行ってきました。

初期・ウィーン時代、形成期・ロンドン時代、そして円熟期、各時代に制作された器たち約250点を、音声ガイドのナビゲートで見て回りました。その中でも、私は円熟期の部屋に展示された作品が好き。最も美しいと思える器が並んでいます。彼女の作品で惹かれるところ、質感、色などあるけれど、一番は、作品の中にあるゆらぎ。完成した作品にちょっとした力を加えることで、完全な円ではなくどこか傾きがあり、けれども確固とした安定感があり、その感じが心地よい。だから、ずっと見ていたくなる、そんな作品たちなのです。

また、色についていうと、彼女の作品、色の使い方が絶妙なんですね。コバルトブルーとエメラルドグリーン、そしてやや強めのピンク。または、ピンク、ブロンズ、ホワイト、刺し色にコバルトブルーという組合せ。前に彼女作品を見た時に思ったけれど、コバルトブルーとピンクが本当にキレイ。今回もそのコバルトブルーの美しさを改めて感じました。

そして、円熟期の作品を展示した部屋で目を惹いたのは、5メートル以上はあるであろうガラスケースに並んだ花瓶たち。私はその花瓶たちが最も美しく見る見方を見つけてしまいました。それはガラスケースの一方の端に立ち、一列に並ぶ花瓶を見渡すこと。この全体俯瞰、とにかく感動します。見に行く予定がある方、是非、お試しを。

そう、この展示で最も感心したことは、作品の配置がよく考えられていること。白の会場、白の展示台、そして作品を覆うクリアなガラスケース。すっきりとシンプルな会場は彼女の作品を十分に引き立てていました。また、展示の間隔も十分に配慮されていて、360度、さまざまな角度から、近くに寄って屈んだり、遠くから眺めたりできて、前に東京ミッドタウンで見たルーシー・リー展では、近くで作品を見ることができず不満が残ったけれど、今回は本当に大満足です。

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展示を見終わった後は、チェアーに座ってちょっと休んでと。以前よりは、来館者も普通になっていて、この美術館を楽しめるようになったこと、好ましいです。

最後に、円熟期の部屋の出口近くに飾られていたパネル、笑顔の横顔の彼女がとても美しく、そんなパネル写真も含めて見逃せない展示でした。

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