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2009.02.18

U-Tsu-Wa、小さくとも大きな宇宙

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東京ミッドタウン、21_21 DESIGN SIGHT に、うつわ/U-Tsu-Wa を観に行ってきた。先日、「美の巨人」でルーシー・リィーの特集を見て、彼女が創った磁器の美しさに魅せられた。

安藤忠雄設計、21_21 DESIGN SIGHT には今まで行く機会が無く、今回がはじめて。彼らしい、コンクリート打ちっぱなしの直線を多用したアーキテクチャ。一方で壁面いっぱいのガラスが、コンクリートの冷たさの中にいっぱいの外光を取り込み、自然の明るさや温かさを加えていた。

展示は、ルーシー・リィーだけでなく、倒木や流木から器を制作するエルンスト・ガンペール、独特なフォルムを持つ炻器を制作するジェニファー・リーの3人の作品で構成されている。器を宇宙の星に見立てて、作品は3人の作家のそれぞれの生まれの星座を中心とした星の配列をもとに配置されている。面白い試みだが、作品とリストを照らし合わせるのに苦労した。

エルンスト・ガンペールの作品から見て行く。流木、倒木という、一度は命を失ったものから、器という新たな命を創り出す想像力は素晴らしい。各作品に、元となった木の名前が書かれていたが、中でもプラタナス。こんなにもやわらかい色の器を作り出せるのか、さらに清々しい匂いも気に入った。

ジェニファー・リーの作品を見て、何かのカタチに似ていると思っていた。そう、どんぐり。どんくりの頭の帽子を取った下の部分のカタチに似ている。ころんとしたかわいいカタチ。

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そして、ルーシー・リィー。彼女が創る磁器は、薄く、ゆらいでいる。倒れそうで倒れない微妙なカタチ。色も、ブルー、イエロー、そしてパープルなど鮮やかたっだりする。益子焼の厚手でどっしりとした陶器を使って育ってきた私にとって、古伊万里のような磁器の、洗練された薄さや色の鮮やかさには憧れがある。ルーシー・リィーの磁器への想いもそれに似ている。白い磁器のサラダボールがあった。こんもりとグリーンサラダを盛りつけてみたい思った。実用的であってこその器。1つくらい所有してみたいもの。

会場は、広い空間を贅沢に使い、器の宇宙、流れ落ちる水や水盤によるゆらぎ、みずみずしさを表現していたが、1つ不満が残る。遠目にしか作品を見られない。もっと近くで見たかった。

ルーシー・リィーの作品は、4月28日から新国立美術館の「ルーシー・リィ展」で、さらに多くの作品200点を見ることができるらしい。こちらでは、もっと間近での鑑賞を期待したい。

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