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2009.02.26

人生は手遅ればかり。でもね、

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Bunkamura のル・シネマで、「ホルテンさんのはじめての冒険」を観た。満席だった。

 人生は手遅ればかり。でも、逆に考えれば、何にでも間に合うってことさ。

生真面目なホルテンさんが、次々と出会う風変わりな人たち、そして、不思議な出来事の数々。でも、その全てに意味がある、大切な出会い。可笑しくって、面白くって、笑っちゃうけど、次の瞬間には、じんわり、ほんわり、心があったまる。

主人公のホルテンさんは、ベルゲン急行の運転士。規則正しく真面目に生きて、定年という終着駅にたどり着いた。そんなホルテンさんの、定年の日にはじまる脱線は、定年は終点ではなく、今までとは違うゆっくりとした豊かな生き方のはじまりで、これからどんな新たなチャレンジだってできるんだよ、と見る人にエールを贈っているかのようだった。

高齢社会のノルウェー。主人公をはじめとして、登場するのはみんな、味のある高年齢層の人たち。そうでないのは、ホルテンさん定年の日の脱線=大遅刻のきっかけとなる少年だけ。それもひとつの象徴だったのだろうか。。。

そして、その全ての中高年の人たちが生き生きとしている。
列車の音や踏切音当てクイズで遊ぶ運転士の仲間たち。ホルテンさんへの乾杯は、シュッシュッシュッシュッと機関車が走り出す振り付け付き。ホルテンさんが乗務の度に立ち寄るホテルの女主人。目隠しをしてどこまでも運転することが特技という摩訶不思議な老人、etc。

その目隠し運転をしばらくしていなかった男がホルテンさんと出会い、一緒に久しぶりの早朝ドライブに出る。ドライブ途中で彼にはあるアクシデントが起こってしまうのだけど、その彼がホルテンさんに言った言葉が冒頭の言葉だった。彼は間に合ったのだな、と思った。そしてホルテンさんは。。。

オープニング、画面いっぱいに広がる、真っ白な雪原を行くベルゲン急行。そして、リズミカルで少し寂しい音楽。それだけで引き込まれた。

何事も遅過ぎることはないんだから、大丈夫、やってごらん。そんな勇気をくれた。久しぶりに、いい映画観たなと思った。そして、もう一度観に行きたい。

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