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2009.02.11

素晴らしき、国宝三井寺展

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東京ミッドタウン、サントリー美術館で、「国宝 三井寺展」(2月7日〜3月15日)を観てきた。

智証大師帰朝1150年、狩野光信没後100年を記念しての特別展。昨年末、「新日曜美術館」で東京巡回があることを知り、楽しみにしていた。

普段は見ることができない多くの秘仏をはじめとする展示の数々、そして、サントリー美術館の空間をうまく使った展開、満足のひとことだった。

木で彫られたどっしりとした千手観音菩薩立像、繊細な細工の秘仏・阿弥陀如来立像の前では、ありがたいという気持ちで、手を合わせて祈った。昨日までの、せかせかした余裕がない自分の心が洗われる。

そして、秘仏・如意輪観音菩薩坐像。このお方にお会いしたい、その気持ちだけでここに向かったようなもの。手を合わせ、ずっと見入ってしまった。優しげなお顔に、まどろむようなお姿。ずっと見ていたい、ずっと祈っていたい、そう思いながら、しばらく見ていた。いろんな角度から見てみたが、私は、もっとも優しげに見える、正面よりもやや左側から見るのが好み。記念にフォトを購入しようと思っていたが、そのどれにも実物の優しさが表現されておらず、今回はあきらめた。

また、素晴らしかったのは、狩野光信による障壁画の数々。サントリー美術館の空間を使った素晴らしい演出だった。4階の第1展示室から見て行き、階段で3階の第2展示室に降りる順路となっているが、その階段を降りる先に、狩野光信の黄金の障壁画がほの暗い空間に広がっている。明るい白木の木目調の空間が、光信の作品にこれほど合うとは。

展示の国宝、秘仏の数々を見て、三井寺の素晴らしさに感動した。さらに、桜の名所でもある。歌川広重が、近江八景・三井暁鐘にて、桜の春の情景の浮世絵とともに、

 思ふその 暁契る 初めぞと まづ聞く 三井の 入相の声

と詠っている。

琵琶湖近くの三井寺に行ってみたくなった。だって、桜好きの私、桜の名所と聞いたら行かないわけにはいかないでしょう(笑)。でも、今年は難しいかな。国宝は東京の後は、5月まで福岡に出張中みたいだし、来年にでも行ってみたい。

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コメント

はじめまして。
TBばかりかコメントまでいただきまして、ありがとうございます。

如意輪さんは西国札所の御本尊で、正式には33年に一度だけ開帳される秘仏です。
サントリー美術館では脇待の愛染明王と一緒に階下の札所関係の部屋にまとめられていて良かったと思います。
大阪市立美術館では他の秘仏の方々と同室で、隅のほうで少々居心地が悪そうにしていらしたので(笑)

如意輪さんは西国札所結縁開帳の一環で、展覧会終了後は三井寺の観音堂でも開帳されます。
今年は10月3日から11月30日、来年は3月17日から4月18日の予定です。
お堂での公開は29年ぶり、展覧会のガラスケース越しとはまた違った表情で迎えてくれることかと思います。

25日からは、いよいよ黄不動のお出座し。
三井寺の寺宝は、なかなか接する機会がありませんから、何度もお出掛けになられることをおすすめします。

投稿: ひえのやま | 2009.02.12 20:52

ひえのやまさん

初めまして。コメントありがとうございます。
そうなのですよね。黄不動様は後半のお出まし。
後半も行かなくてはと思っています。

確か、三井寺は秋も美しかったはず。
この秋は、如意輪様のご開帳に、是非とも出かけたいと思います。

投稿: moonshiner | 2009.02.14 20:05

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