こどもの日

画像は、先日友人から招待券をいただいたミュージカル「アニー」を見たこどもの城で泳いでいた鯉のぼり。
さて、実家から東京に戻る時は新幹線を使っていて、「トランヴェール」という車内雑誌を読むのは楽しみのひとつ。特に、駅や列車をテーマとした巻頭エッセイは、ほぼ1年単位でいろんな作家さんが書いていて、その内容に作家の個性が出ていて面白い。
今は内館牧子が連載中。5月の内容が強烈だったので紹介したいと思います。
テーマ「醜い親子」
そこで紹介されていた筆者のエピソード。<青字>は文中よりそのまま転記。
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筆者が東京駅のホームで新幹線を待っていると、足元に買ったばかりでラップに包んだままのサンドイッチとおにぎりが飛んできた。そしてその先で泣き叫ぶ学齢前の男の子。
<「あんなもん、食べたくないッ。あんなのイヤッ。あんなもん、ゴミ。ゴミッ!」>
食べ物を放り捨て”ゴミ”といったことに驚いている筆者を更に驚かせたのは、彼の両親。
<さらに驚いたのは、両親がこのバカガキを一切叱らず、
「ごめんごめん。じゃ、のり巻きならいいかな?おいしいのり巻きも買ったんだよ」
なんぞとぬかす。そしてバカガキとバカ親は並んで、ホームで大口を開けて食べ始めた。>
筆者は冷静に注意ができないかもしれない自分を抑えるため、すぐにその場を離れた。
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本当にこんな親子がいるのだろうかと信じられない気持ち。食べ物をゴミという子供、子供を叱らない(叱れない)親。。。あ、子供を叱らない親はいるわね。
私は、物を粗末にするとこっぴどく叱られた。放り捨てたらきっとひっぱたかれたに違いない。小学生の頃は買い食いさえ禁止されていた。食べながら歩くなんてもってのほかだった。部活帰りだけは大目に見てもらえるようになったけれど、子供の頃に両親にしつけられたことは今でもしっかりと身についていて、食べ歩きする時は少しだけ、具合悪いなぁ、という気持ちが働く。
内館さんはこの話と対比させて、昨年脚本を書いた「白虎隊」の少年兵の話を書いている。真摯につましい生活をしていた少年たち。彼らは藩のために飲まず食わずで戦い最後は自刃した。
山ピーが出ていたこのドラマを私も見ていて、自刃の前日、すきっ腹でみんなで「思い出のごちそう」を語るくだりは、脚色承知で泣けた。。。
それと比較して、筆者は「あまりにも醜い」と言っているのである。このバッサリ感。好きだわ、内館牧子。
時代が違うという意見もあるかもしれない。けれど、時代が違っても、生活に臨む姿勢や、教えるべきこと、守るべきことは同じなのではないかと思う。
昨年いろんな品格本がベストセラーになったけれど、本だけ読んでそれで大丈夫という気持ちにはなっていないか?
こどもの日。私たちは子供たちの健やかな成長を喜ぶとともに、しつけについてもきちんと向き合う必要があるんぢゃないかと思う。
#「トランヴェール」は、5月中はこのテーマで東北新幹線内で読めると思います。ご乗車の際には是非読んでみてください。
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