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2007.07.29

ル・コルビュジエ展

昨日、東京シティビューの「SKY AQUARIUM」について書きましたが、六本木ヒルズに行った本当の目的は、森美術館で開催されている「ル・コルビュジエ展-建築とアート、その創造の軌跡」を見ることでした。

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何度かブログにも書いていますが、コルビュジエは好きな建築家のひとり

津田晴美さんの本で、カップ・マルタンの小さな休暇小屋を知ってからは特に。

今回の展示は生誕120年を記念して、建築をはじめとして、絵画や彫刻、そして家具にまで及ぶ彼の作品の全般を、テーマに沿って展示しています。

こんなに絵を描いていたとは知りませんでした。絵が建築の根源になっていたことも。

建築については、写真、設計書、模型が一緒に展示されているので非常にわかりやすいです。

有名なフランス・ロンシャンの礼拝堂の模型もありました。「美の巨人たち」でも見ましたが、やはり素晴らしいですね。絶対に見に行きたい建築物の1つです。

順風満帆のように見えますが、彼の建築に対する考え方が既存の考え方を逸していたため、受け入れられずにプランで終わってしまったことも多かったようです。

特に、都市計画については、実現したのはインドのチャンディガール計画のみとのこと。

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でもやはり、建築家としてのコルビュジエは凄い。

今回、パリの彼のアトリエ、集合住宅マルセイユ・ユニテのメゾネットタイプ、そしてカップ・マルタンの休暇小屋が会場に再現されており、実際にその中に入ってコルビュジエ空間を体感することができるようになっています。

パリのアトリエは実質的で居心地がよさそうな部屋。内装の色・素材、採光を考慮した窓の配置と使われているガラスのタイプ等、非常に興味深い。

マルセイユ・ユニテのメゾネットは、人の体の寸法と導線を意識したつくりになっていて、コンパクトだけれども狭さは全く感じません。

しかし、完成した当初は、簡素すぎるとか、低所得層向けには華美すぎるとか、いろいろと批判はあったのだそうです。

また、ここはコルビュジエが考えた基準寸法「モデュロール」に基づいた寸法でできて、テレビ東京「美の巨人たち」のコルビュジエがテーマの時に出てくるモデュロール兄弟を思い出して、彼らはいないかな、などと探してしまいそうになりました。(笑)

そして、休暇小屋。同様にモデュロールに基づいた3.66メートル四方のコンパクトなつくり。中に入って数歩歩いて、そしてすぐに出てこられるそんな小ささ。

中は、ベッドが2つ、仕事机(小さい)、最小限のキャビネット、トイレ、そして洗面台。食事は外でするためキッチンは無いのだそうです。究極の最小住宅。

タイトルの副題に「建築とアート、その創造の軌跡」とあるように、彼の作品を知る機会としてよい展示でした。

さて、7/28の新聞にコルビュジエ絡みで面白い記事がでていました。

上野の国立西洋美術館本館は日本で唯一のコルビュジエの作品ですが、フランス政府が世界文化遺産への推薦を検討しているのだそうです。日本国内の文化遺産を外国政府が推薦するのは初めてなのだそう。

しかし、国立西洋美術館本館は世界遺産登録に必要な国の重要文化財指定を受けていないとのこと。文化庁も前向きだそうで、今後の動きを見守りたいと思います。

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