国立新美術館「SKIN+BONES」
昨日書いた国立新美術館のカフェの話。カフェが目的でしたが、せっかくなので展示も見てきました。

「SKIN+BONES(スキン+ボーンズ)」という、建築とファッションを同一テーマに沿って展示したものです。
今の国立新美術館のウリは「大回顧展モネ」ですが、印象派にはあまり興味がありません。それに、モネは7月2日までなので、超混み混みで凄い列。それを見てもうアウト。
対してこちらは適度な人の入り。落ち着いて見ることができました。
また、見ている人が明らかに違う。モネは、ほぼ一般的な客層。特に年配の人が多いけれど、こちらはファッションを志しているような外見の若者が多かった。
主として3つのテーマで構成されています。
○シェルター:建築と服の両方について人体保護機能の側面から見た展示。
デザイナーのテス・ギバーソンの言葉が印象的。
「子供の頃は誰しもが自分だけの世界を作りたいと思うのです。毛布とか枕とかシーツとか・・・。・・・人が避難できる場所を作りたいと思うのは本能的なことです。」
○幾何学・ヴォリューム:建築と服を幾何学、ヴォリュームという側面から捉えた展示。
幾何学の組み合わせで形成される建物や服、バブルや曲線で形成される建物や服。特に、建築模型は見ていて飽きません。
○技法:建築も服も、構造化、構築/脱構築/再構築、包む、ドレープをつくる、畳む、プリーツをつける、プリントする、織る、はりだす、吊るという技法で作られる。
建築は、デッサンやVTRや模型の展示。夢のような建築物たち。世界はデザインで満ちている!都市空間のあるべき姿を見たような感じでした。
また、先日ティファニーで購入したリングをデザインした建築家、フランク・ゲーリーの制作過程も見ることができました。
ファッションについては、映像でしか見たことがなかったデザイナーの服の素材感やフォルムを間近で見られました。でも、服は人がまとってこそ生きるもの。展示はあんまり、かな。。。
山本耀司の1999年春夏のウェディングコレクションがVTRで流れていました。このコレクションは耀司さんの中で最も好きでした。
耀司流ウェディングドレスは本当に本当に美しくて、当時WOWOWのファッション番組を録画して繰り返し見ていました。こんなところでこのコレクションを見るなんて。。。
建築とファッションの共通概念をテーマにした、なかなか面白い展示でした。

これは別の日に入った時の美術館エントランスへのデッキ。ちょうど雨が降った日で、濡れたデッキに美術館の壁面が映り、その模様が美しく思わず撮ってしまいました。
でも、こんなの撮ってヘンな人だと思われたことでしょう。というよりも人が行きかう中で立ち止まって撮影なんて、きっと邪魔だと思われてましたね。いや、申し訳ありません、でした。
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