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2007.04.10

食いしん坊のためのおいしい詩集

Img_6588_2 私は料理本の類をほとんど買いません。

一度眺めれば十分という感じで、興味が無いのです。

だから、母から教わった料理、冷蔵庫の中の素材でできる料理、外で食べた料理を自己流で、ファッション誌等の雑誌で紹介された料理(メモしないので記憶が頼り)等、作るのはそんな料理です。

そんな私が持っている唯一のお料理本。それが、長田弘の詩集「食卓一期一会」なのです。

詩集なので、お料理本と書いてしまうのはかなり語弊がありますが。。。

お料理本は写真を見て「美味しそう」でおしまいなのだけれども、詩は、読んで五感全体を使ってイメージさせる。だから、そこにある言葉のチカラはすごいのです。

扉の後ろにこんなふうに書かれています。

 一期一会は食卓にあり。

 人生とは - 誰と食卓を共にするかということだ。

 人生を、急がずに、たっぷりと味わいたい。「言葉のダシのとりかた」「包丁のつかいかた」「おいしい魚の選びかた」「天丼の食べかた」「ドーナッツの秘密」「アイスバインのつくりかた」「アレクシズ・ゾルバのスープ」etc。全篇すべて食べもののうた!詩という言葉の料理をとおして、歯ごたえのある日々の悦びを、食卓に贈る。」

これを読んだだけで幸福な気持ちになるでしょう?

Img_6589

例えば、絶望のスパゲッティ。スパゲッティ・ディスペラート

 どこにも1コの望みもみつからない

 平凡な一日をなぐさめてくれる

 すばらしい絶望。

実際この通りに作っても絶対に美味しく出来ると思う。

扉の後ろに書かれていたように、<食卓>とは誰かと共にするものなんですよね。

それは、家族だったり、恋人だったり、密やかな関係の異性だったり、と親密な人たち。

親密な人たちとの親密な時間を共有する場所。それが食卓。

そこにまつわる詩がたくさん詰まった、食いしん坊がしあわせな気持ちになれる詩集。

ボナペティ!

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