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2007.01.03

どこまでも歩いていける。

「きっちり足に合った靴さえあれば、じぶんはどこまでも歩いていけるはずだ。」

大好きな作家・須賀敦子さんの本「ユルスナールの靴」の冒頭の言葉です。

Img_5127 BS朝日「イタリアへ・・・須賀敦子 静かなる魂の旅」を見ました。

須賀敦子さんの本を読んだのは、10年近く前「ミラノ霧の風景」。とても美しい文章だったことと、何よりも、観光やショッピングでないイタリアが非常に新鮮だったことを記憶しています。

その本には、つましく普通のイタリアの生活が溢れていました。私は、須賀さんの目を通してそんなイタリアにはじめて触れたのでした。

彼女の本には、彼女の夫、家族、友人たちが登場します。そして時々、日本にいる父親や母親が登場します。彼らについて書いている須賀さんの文章に何度涙が流れたことか。。。

だから、これからというときに亡くなってしまったことが今でも残念でなりません。

さて番組について。

このお正月、BSで何本もイタリアに関連した番組を放送していました。

昨日はNHK-hでフィレンツェからの生中継、BS民放5局では5夜連続オリエント急行でベニス、今日の午前中に水をめぐるイタリアの旅。

その中でも最も良かったのがこの番組でした。須賀さんのエッセイに基づき、須賀さんのイタリアをたどる番組。映像、本の朗読、そしてナレーション。静かで淡々としていて適度な余白がある。

地上波では難しいでしょうね。だからBSで放映してくれたことに感謝。

前述の「オリエント急行」と須賀さんは縁があります。「ヴェネツィアの宿」にオリエント・エクスプレスというお話があります。

船・列車・飛行機での旅が好きだった須賀さんのお父様。そのお父様の危篤の床からの託。それは彼がかつてそれに乗って旅したワゴン・リ社の客車の模型とオリエント・エクスプレスのコーヒーカップを持って帰ること。

須賀さんはミラノのセントラル駅に停車中のオリエント・エクスプレスをたずね、コーヒーカップを手に入れ、それを持ち帰ると、その翌日にお父様は亡くなったのでした。

お父様は須賀さんがイタリアから帰る度に、「もう一回ヨーロッパに行くぞ」と行っていたそうでした。

「いつか○○したい」と私の父も話していました。お正月に帰った時、母と「今度○○に行こうね」と話していました。「いつか」「したい」のままではものごとが実現できないことを私はよく知っています。

だから今年の目標。「いつか○○したい」を「必ず○○する」に変えよう。そうすれば、じぶんはいろんなことができる。どこまでも歩いていける。そう思っています。

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