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2006.10.25

感動の秋・重松清「その日のまえに」

先日アマゾンで買った本、重松清3冊。少し時間ができたので読み始めました。

Img_40091_1 「その日のまえに」

週末、一気に読みました。

日曜日はとても外出できる顔ではありませんでした。。。

この本、タイトル通りに、その日を前にした人たち、かつての友達、親子、夫婦などのその日までの物語。そしてその日が来て、その日の後に個々のお話がちゃんとひとつになって、それがなんともいえない暖かい感動につながっていくのです。

ここに登場するその日を迎える人は、みんな自分の残りの時間の告知を受けた人たち。

残りの時間を、かつて自分がいた場所を訪れたり、残していく人たちのためにつかったり。そうしてその日を迎える準備をしていきます。

告知の是非はあるけれど、残りの時間が限られているならば、ちゃんとそれを伝えて、その人がその日の準備をすることをサポートすることが残される人にできることだと、この本を読んだ後に思いました。

亡くなった父には本当の病名と残りの時間は告げていませんでした。強がって威張っているけれど、本当はあまり強くない人だからやめて欲しい、という母の願いでした。

その時の母の判断は間違っていなかったと思うけれど、ちゃんと告知していたら父の残りの時間の過ごし方はどうだったろうと思うことがあります。

自暴自棄になったかもしれないけれど、やがて諦念の時がきて、そしてその日の準備をしたのではないかな、と。でもそれはわかりません。。。

この世の中に1つだけ確かなことは、人はいつかは死ぬことだけだ、と何かで読んだ記憶があります。

人は生まれたときから、その日に向かって生きている。そして多くの人には、その日がいつかはわからない。

病気になってしまった人は、普通の人よりもその日を迎えるのが少し早いだけ。

そういえば、大好きな映画「ブレードランナー」のラストに、こんなナレーションがありました。

「ガフは彼女を見逃してくれた 4年しか生きないと思って
 だが彼女の寿命は限られていないのだ
 お互い何年生きるか だれが知ろう」 (完全版・日本語字幕より)

こうして今生きている自分も、その日がいつ来ても後悔がないようにていねいに日々過ごさなきゃいけない。けれども、それは、言葉で言うほど簡単なことではないということを毎日実感しています。

そして、その日がくるまでに、私はどんなことを残していけるのだろう。。。

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コメント

ごぶさたです。
さきほど、この本をamazonで注文してしまいました。。。
本当に感化されやすい性格でして。。。
ちょっと今読んでいる本、また買ったのに読んでいない本がいくつかあり、読み終わるのにちょっと時間がかかりそうなんですけど、
完読次第、感想をお知らせしますね。

投稿: HR-Miller | 2006.10.27 08:18

こんばんは。
私の拙いレビューでそんな気持ちになっていただけたなんて、非常に嬉しいです。
でも本当にいい本ですよ。
是非、読んだ感想を教えてくださいね。
楽しみにしています。

投稿: moonshiner | 2006.10.27 23:59

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私は、今まで家族の死を、2度経験しました。 父方、母方の祖母でした。 2人とも [続きを読む]

受信: 2006.11.10 23:30

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