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2005.09.26

「天国はまだ遠く」瀬尾まいこ

tengokuhamadatooku 最近読書づいています。これも買っておいて読まずにいた本の1つです。

仕事に行き詰った23歳のOL・千鶴が自殺しようと知らない山里深くに旅する。しかし、自殺に失敗(睡眠薬では死ねなかった)。民宿の暮らし、山里の暮らしの中で癒され、元の生活に戻る力(生きる力)を取り戻すまで。その心理的な変化を描いた作品。

共感はできたけれども、感動は無かったかな。。自分自身癒されるということも無くて、ふーん、という感じですーっと読んでしまった作品でした。

きっと違う状況、例えば私がもっと若くて、仕事で悩んでいたりという時に読んでいたら、もっと「うんうん、そうだね」と共感できたのだと思います。読書もタイミングが重要なのだなと思います。

しかし、仕事やしがらみを忘れて、居心地がいい場所にずっといたいという気持ちはよくわかります。自然やそこで出会ったひとたちの中で癒されていくというものわかります。

私が旅するのも、きっ同じだと思うから。私も、仕事や私事で悩んだ時には、よく旅に出ていたもの。一時的な現実逃避。今はそれが必要なんだからと、自分を許して。それも、大人になったからできるようになったことのひとつでもあります。

そして、旅に出てそこの空気が自分の肌に合うと、ずっとここにいられたらいいな、と思うことは誰にもあること。でも、そこは自分の本当の場所ではないのですよね。彼女もそれに気付いて(強くなって)、自分が元いた場所に戻っていきます。

彼女が戻った場所が彼女の本当の居場所かどうかはわからない。本当の居場所は、やはり民宿たむらの田村さんのところかもしれない。本では含みを持たせて終わるけれど、それはわからない。結局は、生きていくということは自分の居場所探しなのかなと思います。

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