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2005.08.28

イサム・ノグチの札幌

isamu_noguchi

イサム・ノグチが晩年に制作した作品が札幌にあります。

前日の打合せが押して札幌に宿泊していたので、ちょうど良い機会だったので見てきました。

天気は晴れ。野外作品を見るにはちょうど良いお天気でした。

mantora大通り公園の西8丁目と西9丁目の間に広い公園があり、そこに「ブラック・スライド・マントラ」があります。

遠くから見ると黒いオブジェですが、実は黒花崗岩でできた滑り台。彫刻そのものが遊具になっていて、実際に滑って遊ぶことができます。

子供の遊具ですが、早朝で人も少なかったので私もトライしたのですが、滑り降りる時の加速の感じを忘れていたので、そのスピードにドキドキでした。昔はよく遊んだのに、そういう感覚をいつの間にか忘れているのですね。

右は滑り台の入り口。ちょうど階段の上から朝の日差しがさし込んでいて、階段の先に明るい未来が待っているような感じがします。

その後、地下鉄とバスを乗り継いで札幌郊外にある今年7月オープンの「モエレ沼公園」へ。ここはかつてはゴミ堆積場。札幌の環状グリーンベルト構想の中で、1988年にイサムがマスター・プランを作成したそうです。その年の12月30日に彼は亡くなりました。「モエレ沼公園」は彼の最後の作品になるんですね。

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uminofunsui

彼の最後の作品は、今では札幌市民が休日を楽しむ場所になっています。面積189haの中には、ガラスのピラミッド(HIDAMARI)、プレイマウンテン、モエレ山、海の噴水、モエレビーチなどが点在しています。

イサムは、日本人の父と米国人の母の間に私生児として生まれたそうです。混血という出自のために確固たる場所を持てず、また周囲の子供たちから疎外されるという複雑な環境で成長したようです。だから、彼は子供が遊べる場所にこだわったのかもしれません。

モエレ沼公園には、山、森、ビーチ、海、そして緑の広ーい大地があります。そこで人々が思い思いに楽しみ、子供たちは自由に遊んでいます。ゴミ捨て場から、この空間を作り出した彼の想いを感じたような気がします。

約240段の階段を登りきったモエレ山頂上。北海道は東京よりも空が近いなと感じました。雲の形もはっきりしている。ぼーっとして見ていると、風にまかせて形を変えながら、あっという間に流れていきます。隣では、「ヤッホー」と叫ぶ子供たち。さすがにそれはできなかったけれど、イサムの作品に触れて童心に返った札幌でした。

折りも折り、9月16日から東京都現代美術館で「イサム・ノグチ展」が開催されます。是非見に行こうと思っています。

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