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2005.06.12

北斎と広重展

日本橋三越で開催されている『北斎と広重展』(6/7-19)に行ってきました。900円かかるところを、今回も三越カードのおかげで無料で観ることができました。出展数も多く、非常に充実した内容でした。

北斎。『富嶽三十六景』(実は追加で十景あり四十六景)。富士が描かれることで風景全体が引き締まって見えるから不思議です。そして、描かれた町人たちが細かいこと。富士など全く気にせずに仕事をする人。喧嘩する人。3時の休憩中?の人。会話や音、その当時の雰囲気が伝わってくるのです。また『諸国名橋奇覧』では、絶対に渡れないぞと思う太鼓橋ににんまり。

一方の広重。『東海道五拾三次』『名所江戸百景』など。北斎の後で観たので、描き方が粗く感じました。けれど、風の音や雨の音を感じさせるのは広重ですね。「大はしあたけの夕立」の驟雨の音、「四日市 三重川」のびゅーと吹いた風の音が聞こえてくるようでした。

この二人に共通しているのは、普通の人たちの日常の一瞬を捉えてを絵に書き込む力だと思います。北斎の場合はそれが町人であり、広重の場合は旅人であったりするわけですが、そんな普通の人の普通の生活をごく自然に絵にすることが非常にうまいなと思いました。

展示されていた浮世絵は、日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏(1884-1982)の蒐集によるものだそうです。素晴らしいコレクションだと思います。これだけのものを集めるのはさぞ大変だったことでしょう。氏に感謝です。

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紹介パンフレット お土産(北斎・広重シール)

次は、ジャン・コクトー展(7/20-31)とのことで、何故こんなに私のツボにはまった展覧会をしてくれるのでしょう。ますます三越さんに期待です。

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コメント

はじめまして。TBさせていただきました。
北斎と広重展はすごく充実していて満足でした。
広重の雨を表現した作品はすばらしですよね。ただ線を描いているだけなのに。。。
自分は箱根シリーズの強烈な色使いにすごく感動しました。あんなに強烈なのに下品に見えないところがうまいですよね。

投稿: かきつばた | 2005.06.12 10:37

こんにちは。コメントありがとうございます。
見に行かれたのですね。
確かに、充実度に比例して高年齢層のお客様多し。隣りがお中元スペースだったので、そちらから流れたお客様もいるのかもしれませんね。

北斎のプルシャンブルーやベロ藍、広重の日暮れ時の赤、印象的でした。油絵の具でなかったからかえってよかったのかもしれませんね。

投稿: moonshiner | 2005.06.12 15:17

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