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2005.06.30

生誕100年 入江泰吉の写真世界

奈良の旅、第四回目。2日目は入江泰吉(いりえたいきち)の写真を見に、奈良市写真美術館へ。

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日経新聞で彼の写真を見て、その大和路の和歌のような写真に惹かれてこの旅を決めたのでした。

入江泰吉氏は奈良に生まれ、奈良に暮らし、ほぼ半世紀にわたって奈良・大和路の風物を撮り続けた写真家です。奈良市写真美術館は、氏が全作品を奈良市に寄贈したのをきっかけに、平成4年4月に開設されたそうです。黒川紀章氏設計の仏堂風の造りの外観。1階はガラス張りのロビーと資料スペース、展示室は地下にあります。

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「○○展」というと東京では大勢の人。それを予測して開館の9:30に到着したのですが、私の前には2組のみ。その後も私の後にも数組。意気込んでいったのに拍子抜けでしたが、おかげで人の動きを気にせずにしっかりと作品を見て、感じることができました。

展示は、氏が写真を撮り始めるきっかけとなった「文楽」にはじまり、1955~60年頃の白黒写真。そして、1965~80年頃のカラー写真へと続いていきます。

一貫しているのは、奈良・大和路を単なる風景写真ではなく、かつて古のひとびとがそこに存在していた気配を撮影していることです。多分、私はその気配を感じ、同じ日本人として呼応したのでしょう。いくつもの写真の前で立ち止まり、過去に想いをめぐらせたのでした。

思った瞬間が訪れるまで、待ち続けただろう写真がたくさんありました。今では絶対に見ることができない景色がたくさんありました。それは、60年代の高度経済成長の陰で失われたものたちの記録でもあります。便利さとひきかえに私たちが手放した美しくて弱いものたち。

 今日一日精いっぱい働く

 又明日につながる

 今日一日精いっぱい生きて明日につながる

 生きることの事実がわかって来た

 そういうことを感じる

 仕事をしていると時を忘れる

 無理はいけない

これは、入江泰吉写真集『回想の大和路』にあった氏の言葉です。奥様が、葉書の隅に乱れ書きで書いたものを見つけたそうです。大和路を愛し、精力的に仕事をされた方です。パンフレットによると奈良市写真博物館には、約8万点に及ぶ入江作品の大半がフィルム(カラー6万点、モノクロ2万点)で収蔵されているそうです。展示替えに合わせて、また訪れたいと思っています。

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2005.06.29

斑鳩・聖徳太子ゆかりの地

奈良の旅、第三回目。1日目の午後は聖徳太子ゆかりの地、斑鳩へ

バスで西の京から斑鳩へ。今回の旅の目的、入江泰吉の写真の地を歩いてみました。舗装されて近代風の家屋があって、写真にあった1960~1970年頃の景色はもうすっかりなくなっていましたが、そういった人工物を抑えるとこんな写真が撮れました。法隆寺から法輪寺に向かう途中の道。左は緑がまぶしい田んぼ。右はあじさいの後ろに法輪寺。日陰がなくて、汗だくだく。。

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下の画像左は、法隆寺から続く中宮寺。日差しの強さに天井に反射した水面の光。ここはアルカイックスマイルで有名な半跏思惟弥勒菩薩像があります。この像よりも私はこの光の美しさに惹かれたのでした。右は法輪寺から法起寺に向かう途中、おばさんひとりでひっそりとやっているドライフラワーのお店です。天井いっぱいのドライフラワーに導かれて入ると、摘みたてのラベンダーの香りでいっぱい。撮影させてもらったお礼にひと束購入。今でも部屋の中で気持ちのよい香りがしています。

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帰りは法起寺から奈良市街までのんびりとバスの旅。とっても暑い中で、とっても疲れましたが、水をたくさん飲んで、普段飲まないスポーツドリンクを飲んで、心地よい疲労の一日でした。

次回は、いよいよ入江泰吉の写真展です。

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2005.06.28

蓮を見に唐招提寺へ

第二回目、唐招提寺編。

この日は朝から暑くて、早朝なのにすごい汗をかいてしまいました。奈良は暑かった。。。

8時半過ぎの唐招提寺には他に参拝の人も無く、静かな時間を過ごすことができました。これも深夜バスで早朝に到着した特権かもしれません。

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目的の原始蓮は残念ながらまだ咲いていませんでしたが、唐招提寺本坊の鉢植えの蓮が咲いていました。左の画像は「唐招提寺蓮」。右は「太白蓮白」。カメラの性能が良いのか、私の腕前が上がったのか、お気に入りの写真が撮れました。ピンクの蓮も美しいですが、白い蓮も清楚な感じが気に入っています。蓮って近くでにおいをかぐと甘い香りがするのですね。

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上の画像は鑑真和上御廟へ続く道です。緑の木々、木漏れ日、苔。緑の空間で深呼吸。暑い中でしたが、静かで気持ちのよい場所でした。

今年1月、東京で唐招提寺展があり、6月6日の開山忌しか公開されない鑑真和上坐像を見ました。まるで生きているかのような和上を見て合掌したものでした。次は開山忌に訪ねたいと思います。

そして、金堂は現在解体修理の真っ最中。完成は平成21年。まだまだ先だけれど、修理完了の際には絶対に見に行きたいと思っています。

さて、午後は飛鳥へ移動。飛鳥・法隆寺はまた明日。

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2005.06.27

深夜バスで京都・奈良へ

週末に1泊2日で奈良に行ってきました。車中泊を入れると2泊3日となるのでしょうか。その旅の話を何度かに分けて書いていきたいと思います。

奈良行きのきっかけは、6月6日に書いた入江泰吉の写真を見に行くことでした。6月26日まで奈良市写真美術館で『生誕100年 入江泰吉の写真世界─美と心の発見─』が開催されていたのです。そして、唐招提寺の蓮が咲いているだろうと、この時期に決めました。

まずは、第一回目。深夜バス~奈良到着編。

早朝の唐招提寺に到着すべく、深夜バス22:50東京駅八重洲南口発の「レディースドリーム京都」で京都へ。これに乗ると6:40に京都駅に到着します。京都から唐招提寺がある西の京までは、約50分。8:40には唐招提寺に着いていました。

時間を効率的に使えるので深夜バスにしました。はじめての深夜バスでしたが、新幹線利用との長短はありますね。

まず長所。出発時間が22:50と遅いので仕事をしてから余裕で移動できます。また、移動と宿泊を兼ねるので、前述のように時間を有効に使えます。そして、費用が新幹線よりも安く済みます。片道8,180円。のぞみ指定が、東京-京都間が格安チケットで12,800円程度。これに1泊の宿泊費も節約できるので、かなりの割安感があります。

一方の短所。レディースドリームだったので女性ばかりで安心感はありましたが、やはり眠りが浅くなり、足もむくみます。これから暑くなる中での旅の場合は、疲れが溜まりやすくなるでしょう。体力が無い場合は避けたほうがよいかもしれません。

次は唐招提寺編。乞う、ご期待。

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2005.06.24

Ladyhawke

LadyHawke昨日、日テレで『Ladyhawke』を放送していました。今日締め切りの仕事があったので、仕事をしながら見ていました。

舞台は中世ヨーロッパ。司祭の横恋慕で呪術をかけられた恋人たちのお話。イザボー(Michelle Pfeiffer)は昼間は鷹の姿、夜は人間に戻ります。ナバール(Rutger Hauer)は、昼間は人間、夜は狼の姿に。日の出と日没の一瞬だけ二人は人間の姿で会うことができる。そんな切ないお話です。古い映画ですが、映像が美しく大好きな映画です。

監督はRichard Donner。Mel Gibsonの「LETHAL WEAPON」シリーズの監督さんですが、こんなファンタジーを撮っていたとは、です。

そしてこの作品の特出すべき点は、やはりMichelle Pfeifferの美しさとRutger Hauerのカッコよさでしょう。M.ファイファーは、彼女には珍しいクシャクシャのショートヘア。少年のような雰囲気がこの作品にはピッタリでした。また、R.ハウアーの黒騎士姿がとても素敵です。彼の作品は『Blade Runner』に続いて2度目でしたが、レプリカント役とは違う、ナイトぶりがとても印象に残っています。私が彼の作品で恋愛モノを見たのは、この作品が最初で最後です。

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2005.06.22

海中世界への招待状

5月に取得したスキューバダイビングのライセンスカード(Cカード)が届きました。

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私が取得したのは、『BSAC』というイギリスに本拠地がある団体のもの。日本はPADIが多いですね。特にここと決めて取得したのではなく、たまたまライセンス取得したところが、この団体だったということだけです。

これを持って、世界の海にファンダイビングに行けると思うと、今から夏休みが楽しみです。

6月にまずは1本潜る予定でしたが、伊豆の海でも海水温は20度以下とのこと。石垣は5月半ばで海水温28度だったのに、本州は寒いのですね。。。ということでウェットスーツではまだ寒いため、7月になったら何回かエントリーして、せっかく覚えた耳抜きとか中性浮力とか忘れないようにしておきたいと思います。そして何よりも、海中の世界にまた会いたいです。

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2005.06.21

夏至・ブラックイルミネーション2005

6月21日、今日は夏至ですね。言葉の響きが好きです。まだまだ梅雨だけど、これから真夏・ミッドサマーという、そんな爽やかでワクワクする響き。

昔読んだアイルランドの伝説。アイルランドは、聖ヨハネの祝日前夜が夏至。この日、ケルトの子供たちには今でもアーサー王の円卓の騎士達が馬を駆って王を探し回るひづめの音が聞こえるとか。ロマンチック。(本当に聞こえたら、それはそれで怖いことかも。。。)

日本は、環境省が『ブラックイルミネーション2005』を実施中。21日までは、東京タワーもライトダウンしておやすみ中。私もいつもより部屋のライトを暗くして、環境にやさしく、自分にやさしく、自宅のお仕事はお休み。

並行してNPOが『100万人のキャンドルナイト』を実施中。各地でいろんなイベントが開催されています。今年は都合でいけませんでしたが、増上寺のキャンドルナイトは有名になりました。他に小笠原のネイティブナイトなんて魅力的。

「COOLBIZ」、「ライトダウンキャンペーン」、今年もあれば「大江戸打ち水大作戦」。イベントでも、ファッションでも、それにとりあえず乗ってみて、少しずつ地球にやさしいことが根付いていけば、それはそれでよいことだと思います。

IMG_0516 残るはサマータイムの導入かな。早寝早起き、残業時間短縮。それで電気消費量がまた減らせる?、かしら。。。

窓の外には、時折雲の切れ間に22日に満月になる丸い月が見えます。

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2005.06.20

新宿フィル

昨日の日曜日、新宿フィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会がありました。友人が所属しており、チケットを頂いたので聴きに行ってきました。演目は、以下の二曲。

 ①メンデルスゾーン / 交響曲第4番イ長調作品90『イタリア』

 ②チャイコフスキー / 交響曲第4番ヘ短調作品36

2曲目の出だしがよろしくなかったことを除けば、まとまっていたのではないかと思います。久しぶりの生の音楽。よい日曜の午後を過ごしました。

しかし、昨年11月のラトルが指揮したベルリンフィルの来日公演に行って以来、どこに何を聴きに行っても、それを超えるものに出会えていません。お値段はしましたが、それだけの価値があった演奏会でした。音楽がホール全体に立ち上っていく感じ。特に、弦楽器の音色の美しさ。本当に本当に素晴らしい演奏でした。その後で、12月に何度か第九演奏会に行ったのですが、いつものような感動を味わえませんでした。一度最高のものを知ってしまうと、もっとよいものを求めてしまいます。どんどん贅沢を求めてしまいます。

昨日、<無いことの贅沢>なんて書いておきながら。。。全くもって、人間くさくて、わがままな自分です。

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2005.06.19

瑠璃の島・全部がたからもの

瑠璃の島』最終回。土曜の夜に一服の清涼剤のようなドラマでした。

何も無い島だから全てが宝物。無いことの贅沢。自然、ひとのつながり、そこにあるものを大切にしようと思うこころ。たから、みんなが優しい場所。全部東京では感じることができないもの。

子供が子供らしく遊べる場所。子供が親のそばで学べる場所。親がちゃんと子供を見守ることができる場所。それも何も無い島だからできること。時々窮屈に感じることもあるかもしれないけれども。。。

高原(竹野内豊)はやはり島を出て、瑠璃(成海璃子)は鳩海島に残りました。中学校ができて、さなえ先生(小西真奈美)が中学校の先生で赴任したことはいささか出来すぎでしたが、そんなことは置いておいて、純粋に良い最終回だと思いました。

「一生懸命頑張って生きていれば、きっと必ずいいことがある」、そう言えるようになった高原。このドラマではじめて竹野内くんのいい笑顔。サバニで海に出た瑠璃と勇造さん親子。てぃーだのような璃子ちゃん。見守る緒形さんの優しい目。瑠璃色の美しい海とともに、本当に美しいエンドロールでした。

あの雑誌記者は、原作の森口 豁さんがモデルだったのでしょうか。彼もフリージャーナリストで『子乞い』を書いたそうです。ドラマが終了したので原作を読んでみたいと思っています。

さて、私は7月から『海猿』モードです。私がダイビングを始めたのはこの映画がきっかけでした。テレビ版『海猿』は期待と不安が半々ですが、楽しみに待ちたいと思っています。

『瑠璃の島』打上げの様子はこちら。

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2005.06.17

かわいい子には。。。

最近トマトの値段が安くなってきて、トマトが旬なんですね。一年中見かける野菜でも、ちょっとしたことに季節感を感じます。

先日、石垣島にダイビングのライセンスを取りに行った折、石垣の食材をたくさん食べてきました。ゴーヤー、島らっきょう、へちま(ナーベラー)、海ブドウ、アオサ、美ら豚、石垣牛などなど。それらを使った創作料理も美味しかったです。

その中に東京でも見かけない野菜も。例えば、白ゴーヤーやサラダグアバ。白ゴーヤーは普通のゴーヤーよりも苦味が少ないですね。また、サラダグアバは熟す前の青いグアバ。青パパイアみたいな感じです。八重山そば、泡盛、オリオンビール。極楽極楽、パラディーゾ。。。

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島野菜たち 海藻たち 八重山そば

インターネットでほとんどのモノが手に入っても、その土地、その気候の中で味わう経験は手に入らない。オリオンビールは沖縄の気候で飲むからこそ美味しいもの。海ぶどうをわしたショップで買っても感動は無い。ソーキそばのレトルトも。”かわいい子には旅させよ”と言いますが、本当に美味しいものを食べたいと思ったら旅をせよ、です。

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2005.06.16

世界遺産・フィレンツェ歴史地区

録画しておていた『世界遺産』を見ました。2週続けてのフィレンツェ歴史地区。フィレンツェと聞くと、「世界遺産」、「ウルルン」、「世界美術館紀行」、「新日曜美術館」、「美の巨人たち」など全て見てしまいます。もうしばらく行っていないので、映像を見る度に、また行きたい!と思ってしまいます。

今回の『世界遺産』は、1週目がミケランジェロ、2週目がブルネレスキでした。非常にショックだったのは、「サンタマリア・デル・フィオーレ大聖堂」のドームの亀裂でした。重みに耐え切れなくなってものでしょうが、痛々しいものでした。これまで修復を重ねてフィレンツェの街を守ってきた人たち。彼らの知恵でドームを守って欲しいと強く願っています。

フィレンツェに旅した際、大聖堂のクーポラに一生懸命歩いて登りました。隣の「ジョットの鐘楼」とどちらに登ろうかということになり、大聖堂に登りました。最後は息も絶え絶え。。『冷静と情熱のあいだ』で登った竹野内くんも、ケリー・チャンも、さぞ大変なことだったでしょう。けれど、登りきってドームの上から見たフィレンツェの街は本当に美しかった。これを見るためならば、再び苦しさにも耐えられるというものです(たぶん)。

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大聖堂クーポラから眺めた街 サンタクローチェ教会と上弦の月

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2005.06.15

the fabulous baker boys

CDが増えすぎたので、買い取りに出すべく選別作業を始めました。流行りで買ったもの、シングルが良かったから買ってみたものいろいろですが、改めてながめてみると、三分の一くらいは何も思い出がなくて、どうして買ったのだろうと首をかしげたり。結局半分くらいは買い取りに出すことになりました。いくらになるかな。。。

本日の日経新聞夕刊によると、「ネット音楽配信は急拡大」しているそうです。この夏のITMS日本上陸により他のサービスも競争するでしょうから、そろそろCDベースから携帯用のHDDプレーヤーにしようかな、と考えたりしています。

IMG_0505 さて、選別中に手に取ったのが『the fabulous baker boys(恋のゆくえ)』。好きな映画と5本挙げよと言われたら、迷わずに挙げてしまうほど大好きな作品です。(勿論、このCDは処分対象外。)

お話はこんな感じ。ツインピアノが売り物の兄弟がお客の入りをよくするために女性歌手を加える。人気が出てたくさんのクラブに出演するようになっていく。そんな中での弟と女性歌手との恋愛、葛藤、別れ、そして兄弟の諍い、和解。そして3人それぞれの道へ。辛口で派手な作品ではないですが、非常に印象に残っています。

ストーリーはもとより音楽がいい。Dave Grusinの音楽が作品にピッタリと合っていて、彼らの浮かれてしまうくらいの楽しさ、悩み、哀愁といった気持ちが伝わってくるのです。そしてまたミシェル・ファイファーの歌もいい。プロのクラブ歌手のようなかすれた感じで、彼女が歌う「My funny Valentine」がお気に入りです。

ミシェル・ファイファーは大好きな女優さん。彼女の映画は、もう1本好きな作品があります。とっても古いのですが、『Ladyhawke』。このお話はまた次の機会に。

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2005.06.14

瑠璃の島・信じるということ

瑠璃の島」9話を見ました。悪い人が出てこないお話は安心して見ていられます。

高原(竹野内豊)の過去が明らかになりました。親友を殺していなくてほっとしました。そして、竹野内くんの<泣き>に泣けました。これで、やっと彼はきちんと過去と向き合って、前に進むことができるようになるのですね。<高原>として前向きに生きる彼が鳩海島に戻ってくれることを期待したいけれど、鳩海島の彼が<川島>として生きた彼ならば、島に戻ってくる確率は少ないのかもしれません。

そして瑠璃は、この3ヶ月近くで一生分の人との出会いと別れを経験してしまいました。大人の中で、小学生には辛く難しいことだったでしょう。でも、勇造お父さん(緒形拳)と恵お母さん(倍賞美津子)が見守っているんだから、きっと大丈夫。心豊かな大人になっていくのではないかと思います。

信じるということの難しさと苦しさ。大切な人が信じられなくて辛い時、好きな人と諍いが起きた時、校長先生の特効薬を使おうと思います。

 「まず 深呼吸してください

  おへそに手を置いてください

  そしたら 目をつむって

  信じたいものだけを 思い浮かべてください

  そしたら どうして

  その人を信じるようになったのかを思い出してください

  ひとつ ひとつ 最初から思い出してみましょう

  ひとつ ひとつ ゆっくりと思い出してみましょう」

美しい自然、素敵な言葉にあふれたドラマだと思います。最終回が楽しみです。

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2005.06.13

ル・コルビュジェ

土曜日に、テレビ東京『美の巨人たち』」で、ル・コルビュジェの「小さな家」を放送していました。前にも1度この番組でコルビュジェを見た記憶があるので、取り上げられたのははじめてではないと思います。

コルビュジェが、隠居するご両親のために建てたレマン湖畔の小さな家。究極のミニマリズム。「バリアフリー」を既に実践していたような造り。それだけではなく、周りの環境に合わせて住まうこと、採光、借景、屋上庭園、犬の遊び場や猫のお昼寝場所まで造ってしまう遊び心。あんなお家なら住みたいと思いました。

私がはじめてコルビュジェを知ったのは、津田晴美さんの本『住まい方は、生き方』を読んで。津田さんもこの中で、この「小さな家」を絶賛していました。しかし、津田さんが参考にされた本『小さな家』(森田一敏訳・集英社)によると、コルビュジェがこの家を建てた後、地元の町が「あんな家は自然を冒涜するものだ。今後は建てちゃいけない」という条例を出したのだそうです。この「小さな家」が建てられたのは1925年。日本はまだ大正時代!奇異な建物と映っても仕方がないかもしれませんね。

でも、だからこそ唯一無二。その当時からこんな家を造ってしまったこと、それが今でも古臭くないこと。コルビュジェは凄い!、としか言いようがありません。

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2005.06.12

北斎と広重展

日本橋三越で開催されている『北斎と広重展』(6/7-19)に行ってきました。900円かかるところを、今回も三越カードのおかげで無料で観ることができました。出展数も多く、非常に充実した内容でした。

北斎。『富嶽三十六景』(実は追加で十景あり四十六景)。富士が描かれることで風景全体が引き締まって見えるから不思議です。そして、描かれた町人たちが細かいこと。富士など全く気にせずに仕事をする人。喧嘩する人。3時の休憩中?の人。会話や音、その当時の雰囲気が伝わってくるのです。また『諸国名橋奇覧』では、絶対に渡れないぞと思う太鼓橋ににんまり。

一方の広重。『東海道五拾三次』『名所江戸百景』など。北斎の後で観たので、描き方が粗く感じました。けれど、風の音や雨の音を感じさせるのは広重ですね。「大はしあたけの夕立」の驟雨の音、「四日市 三重川」のびゅーと吹いた風の音が聞こえてくるようでした。

この二人に共通しているのは、普通の人たちの日常の一瞬を捉えてを絵に書き込む力だと思います。北斎の場合はそれが町人であり、広重の場合は旅人であったりするわけですが、そんな普通の人の普通の生活をごく自然に絵にすることが非常にうまいなと思いました。

展示されていた浮世絵は、日本化薬株式会社元会長・原安三郎氏(1884-1982)の蒐集によるものだそうです。素晴らしいコレクションだと思います。これだけのものを集めるのはさぞ大変だったことでしょう。氏に感謝です。

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紹介パンフレット お土産(北斎・広重シール)

次は、ジャン・コクトー展(7/20-31)とのことで、何故こんなに私のツボにはまった展覧会をしてくれるのでしょう。ますます三越さんに期待です。

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2005.06.11

梅雨入り

関東は今日10日に梅雨入りしました。今年は、雨が多い、梅雨らしい梅雨だそうです。これから1ヶ月間くらいは、雨と上手にお付き合いしなければなりません。外はジメジメ、室内はCOOLBIZで室温が高い。なんだか辛い1ヶ月になりそうです。。。

でも梅雨が明けたら、今年はなんと言ってもダイビングです。10月に沖縄に行くまでに何本潜れるか。インストラクタに胸張って会えるくらいは頑張りたいです。梅雨を一足飛びに飛び越えて、はやくこんな海と空に出会いたい!

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#最近沖縄の話題が多いと感じますが、好きなんだから仕方ないです。発売中の「駱駝・創刊号」に”失敗しないための沖縄移住方法”のような特集があり、思わず真剣に読んでしまっています。

で、梅雨の話。梅雨で一番困るのは、どんなにキレイに整えても、外を少し歩いただけで髪の毛がクシャクシャになってしないこと。髪をのばそうとして、いつもここで挫折して切ってしまいます。だけど、今年はなんとか頑張りたいなぁ。たまには伸ばして、いつもお世話になっている美容師さんに後で思いっきり切らせてあげたいな。

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2005.06.08

COOL BIZ

coolbiz 6月から永田町や官庁系ではじまったCOOLBIZ(クールビズ)。ついに会社でも始まりました。室内のエアコンは28度に設定。業務に差し支えない範囲で、ノーJK、ノータイ。ただし、軽装ではいけないということだそうです。個人的な感じ方は違うから、軽装との線引きをどうするのか難しそうですね。

さて、本日の状況を観察してみると、、、管理職はほどんど変わり無し。他の人たちも同様に変化無し。カジュアル・フライデーはみなさんくだけた服装なのですけれどもね。けれど、一番重要な室温も同様に変化無しのようで、28度にはなっていなかったように感じました。室温が変わっていないのならば、効果ないですよねぇ。。。

エアコンを適切な温度に設定して、地球環境にやさしいことをすることはよいことだと思います。企業もCSRなどありますし。COOLBIZはきっとこの夏いっぱい続くのでしょうから、今後を見守りましょう。私もできる範囲で地球に優しいことをしたいと思います。そしてそれを習慣にしていければいいな、と思っています。

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2005.06.07

瑠璃の島・祭事と死生観

瑠璃の島」8話。一番は、カードを探す夜の海、「水、冷たくないか?」、「大丈夫だよ。鳩海島の海だもん。」と瑠璃の返事を聞いた時の勇造役の緒形拳さんの嬉しそうな笑顔です。

”大切にされてるから大切にしたい”、”守られているから守りたい”。人の世を回していくのは、こんなシンプルな気持ちなのだと思います。そんな基本的な生き方を、美しい鳩海島を背景にこのドラマは教えてくれます。あと2回、楽しみに見たいと思っています。

IMG_0369 沖縄独特の死生観、「ニライ・カナイ」や「グソー」という考え方。人は死んだ後33年間「グソー」と呼ばれるこの世に近い場所で生きるそうです。死んだ人はすぐ近くにいると信じられているそうです。八重山の自然の中に身を置くと、こうした思想が当然のように受け入れられるから不思議です。東京では感じれられない、なにかを感じるのです。でも、誰かと一緒ではダメ。ひとりになってはじめて感じられるものだと思います。

こうした思想があるから、お家のようなお墓を作って、死んだ人が生きている時と同じように過ごせるようにするのでしょうか。死んでも大切な人が自分の近くにいると思うと、悲しい気持ちはそのままでも、守られていると思えて安らかな気持ちになれるのかもしれません。

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2005.06.06

写真家・入江泰吉

日経新聞の日曜版で、3週続けて「入江泰吉の大和路」を掲載していました。入江泰吉は、奈良・大和路の風景写真を撮り続けた写真家です。有名な写真家だそうですが、私はこの特集を読むまで知りませんでした。

単なる風景写真ではなく、和歌を写真に写しかえたような、そんな写真。日本画のような、そんな写真。もっと見たくて、さっそく図書館で写真集をいくつか借りてきました。どの写真も、建物のたたずまい、山や木々や草花が、一番美しい季節、気候、時間、構図の中に収められていました。その瞬間を捉えるまでに、どのくらいの時間を費やしたのでしょうか。

掲載されていた全ての写真は「奈良市写真美術館」に所蔵されているそうです。調べてみたら、4月2日~6月26日まで「生誕100年入江泰吉の写真世界-美と心の発見-」が催されているようです。残り時間があまりないですが、是非見に行きたいと思っています。そして、帰りは写真の大和路を歩いてみたいと思っています。

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2005.06.05

瑠璃の島・葬列に思う

瑠璃の島」、7話と8話をまとめて見ました。8話は内容が深く、いろいろ思うところがあるので、また別の機会に書きたいと思います。

7話。ドラマという前提はあるけれど、沖縄の祭事や慣習を興味深く見ています。印象的だったのは、お葬式のシーン。台風一過のカラリと晴れた南国の空の下、海の青と緑の中を歩く喪服を着た人たちの列。明るい中の弔い。コブクロ「ここにしか咲かない花」がピッタリと合っていました。涙が止まりませんでした。

はじめて沖縄の離島(竹富島)に行った時、お墓に驚きました。日当たりがよい場所に、一軒のお家のように、カラリとして、広々としていて、居心地がよさそうで。

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左の画像は竹富島の西桟橋へ下りて行く途中の道。この両脇にお墓があります。それを下りきると右のような海と桟橋が眼前に広がります。8月に行った時は、たくさんの向日葵が咲いていました。私は西桟橋へ続くこの道が大好きです。風の音、草のにおい、遠い子供の頃の夏休みを思い出して、ワクワクして嬉しくて嬉しくて一気に駆け下りるのです。

沖縄にはシーミーという行事があり、年に1回墓の前に親類が集まり、ご先祖様をあの世から迎えて墓前に香をたき、泡盛や重箱を供え、にぎやかに酒を酌み交わすそうです。

お墓でそんなこと不謹慎なんて思っちゃいけないんですね。沖縄のてぃーだの下でひとときの宴。亡くなった人もきっと楽しみにしているのでしょう。私も死んだら沖縄のお墓に入りたいな、と思ってしまいます。。。

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2005.06.04

ダイヤモンドのピアス その2

IMG_0475初めて買ったピアスは、Tiffanyの一粒ダイヤモンドでした。これをつけたくて、ピアスホールを開けたと言っていいくらいです。ダイヤのピアスを自分のイメージにしたくて、ピアスを開けて1年間はこのピアスだけをしていました。どんな時も、何があっても肌身離さずに。

何故そんなにこだわったのだろうかと今思い返すと、当時いろいろとあって、ダイヤモンドの冷たく硬質なイメージを、自分のよりどころにしたかったのではないかと思います。これをつけていれば私は大丈夫と。お守りみたいな感じ。

そして今でも、このダイヤモンドのピアスは一番のお気に入りです。一粒パール、チャーム系のピアスなど数は増えましたが、特別なピアスであることは変わりません。

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2005.06.03

ダイヤモンドのピアス その1

修理に出していたダイヤモンドのピアスが戻ってきました。

IMG_0457 柏圭という宝飾メーカーのものです。よくあるラインピアスは、硬直したような揺れ方をするのですが、これは自然に柔らかく揺れるのでそこが気に入りました。両方で1.0ct、○○万円也。それが。。。

ピアスBOXに入れた時に曲げて入れてしまったらしく、着けた時なんだか危ないなという気配はしていたのです。打合せ中ふと耳に手をやると右側のラインが無い!2番目から下がちぎれて無くなっていました。絶望とは、きっとこの時の気持ちを言うのでしょう。仕事の話もろくに耳に入りません。買ってからまだ2ヶ月足らずなのに!形あるものはいつかは壊れるのだから、と自分に言い聞かせても、それでも落胆は隠せませんでした。

そして、ちぎれた片割れがバッグの底にあるのを発見したのが翌日のこと。心の底からの安堵感、神様の存在を信じました。そして、すぐに購入したお店に修理に出し、それが帰ってきたのでした。今回は購入後日が浅いということで、無料で修理していただきました。ありがとうございました。今後は丁寧に扱うよう気をつけます。

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2005.06.02

FAIR TRADE COFFEE

今日はお休み。コーヒーが切れそうだったので、ご近所の高級スーパーまで買いに行ってきました。一番のお気に入りはillyのダークローストですが、地下鉄に2駅乗らねば行けません。そんな時はこの高級スーパーへ。ここは、国内外の有機栽培、無農薬、減農薬の食材を数多く取り扱っています。ゆえに高いのですが。。。

IMG_0470 本日購入したコーヒーは、ハイチのフェアトレードコーヒーです。一度飲んで美味しかったので再び。深煎りで、酸味が弱く苦味が強いところが気に入っています。ストレートで飲みます。画像で隣に並んでいるのは保存用のillyの缶。開封したコーヒーを入れます。

フェアトレードとは、途上国の人々が生産したものを、公正な商取引で輸入・販売することで、彼らの貴重な現金収入の道を開いたり拡大し、経済的自立を促進するという活動です。素敵な仕組みだと思います。小さな行動でも、少しでも生産者の自立に役立つのならば嬉しいことだし、これからも意識していきたいと思います。

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2005.06.01

6月

6月。鮎釣り解禁、そして父の日。3年前に亡くなった父を想い出します。鮎釣りが好きで、生前この時期は、嬉しそうに釣りの準備をしていました。いつかは四万十川で鮎釣りがしたいと言っていた夢を実現できずに亡くなりました。鮎を食べない私に、「お前はお父さんが釣ってきた鮎を食べてくれない」と少し拗ね気味に言っていたことを想い出します。

父の日に贈り物をしなくなって3年。父の日のプレゼント特集は、私には贈る人がいなくなってしまったことを想い出させます。

 月日は百代の過客にして 行きかふ年もまた旅人也

と芭蕉は詠みました。かつて日経新聞のコラムに日野原先生が、時間の中で生きている私達もまた旅人なのだ、と書いておられました。そう、親も友達も恋人もみんな、流れゆく時間の中でほんのひと時出会って共に過ごし、また去っていく。人はひとりで生まれてきて、ひとりで死んでいく。強く手を握っていても、往かないでと泣いてすがっても、いつか必ず別れの時が来るのです。出会いがあれば必ず別れがある。だからこそ、出会って一緒にいることを大切にし、別れがきたらそれを静かに受け入れなければならないのです。

6月はそんなふうに父を想い出し、少し寂しい気持ちになります。でも、いつもは忘れているんだからたまにはいいだろう、と父が笑っているような、そんな感じもするのです。

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